“え?!ここってこんなにドラム台が高いのぉ?”
・・・これが今回のライヴ会場である『サンクチュアリー』の中に入ったときの私の第一声でした。
それまですっかり馴染んでいた『自由造』と比べると、今回初めて行った『サンクチュアリー』は
客席とステージの段差がかなりあったし、またそのステージ上のドラム台の高さといったら!・・・60センチくらいあった。
カメラを構えてステージ前方の椅子に座った私の位置からは完全にドラマーの姿が見えない。
“こりゃ〜今回はドラムのらりさんのベストショットは諦めるしかないなぁ”と思いながら、
ステージを覆っていた目の前の黒い幕が開くのをジッと待った。
すると突然、幕が開かないまま真っ暗な会場に聞き慣れた'鼓動'が耳に飛び込んできた!
ドン・ドン・ド・ドン、 ドン・ドン・ド・ドン...「Procession」だ。
それはあまりにも完璧で、最初QUEENのテープをそのまま流しているのかと思った。
それだけに、“この幕が開いたらもしかしてブライアンが出てくるのかも・・・”とまでは正直思わなかったにしろ(笑)、
本家ブライアンの姿を容易に想像できるほどパーフェクトだったし、この後すぐに幕が開いたそのタイミングもパーフェクトだった。
つまり、この時点で私の胸の鼓動の高まりは最高潮に達していたのでした♪
暗がりから一転して眩い照明の中、「Father To Son」がスタート。
KCの持ち味であるコーラスが抜群で、らりさんの姿はドラムで見えなかったけれど、その素晴らしい高音コーラスは
会場に響き渡り、この曲の綺麗なコーラス部分を十分堪能できた。また、すぬさんの声のトーンが
スタートから曲にピッタリ合っていて、上下の白い衣装がいつになく落ち着きを与えてくれてました。
がしかし、すぬさん!途中で入り方を間違えた?(^^;でもドンマイ。終盤になるつれ、なぜか上手く
まとまってラストはとても良かったです。
そしてそのままサイドホワイトの世界に浸るように、「White Queen」へ。
・・・なんてギターが美しいのでしょう!ぃゃ、こんな美しい曲を作ったブライアンが凄いのは当然だけど、
それをここまで再現してくれるYASSさん、凄いです!途中のピアノとギターの絡みも堪らなく綺麗でした。
そしてこの時だったかな?ベースのTOHRUさんが他の3人を温か〜く見守ってる様子がすご〜くよく見てとれました。
それがとても印象に残ってます(笑)
そして今回のライヴでの一番の見所、聞き所となったのが・・・
「Medley : Son And Daughter ; Silver Salmon ; Hang Man ; Son And Daughter(Reprise)」
←こんなメドレーを演ってくれるなんて!こんな凄いメドレーを演ってくれるなんて!・・・本当に嬉しい驚きでした。
こんな濃いメドレーは他で滅多に聞けません。というか、本家Queenもこんなメドレー演ってませんからぁ〜!!
★★こういうのが聞けるから、K.Cのライヴは楽しい♪(*^0^*)★★
メドレーで私が一番エキサイトしたのは、Silver Salmonに入る直前のギターとドラムの掛け合いのところ。
らりさんのドラムがちょっと惜しい部分はあったけれど、そのチャレンジ精神が好印象でした。
また、Son And Daughterでのすぬさんのヴォーカルはいつもより安定していたし、
お約束のフレディのセリフと会場にマイクを向けてくれるシーンは私には堪りません(♪to be a woman〜^0^)
ベースはもちろん貫禄タップリだし、メンバー4人とも最高でした!しかし、Silver Salmonを演奏している時に、“この曲知ってる?ねぇ知ってる?・・へへっ♪”とかって、
内心喜んでそうな、内心ニヤついてそうな、そんな感じが私には見え隠れしていたんですけど。(^^;
・・・え?ホントにそう思いながら演っていたとか?(爆)
ハイ!ここで皆がお待ちかねの(^^;Yassさんコーナー♪
前回はハズしまくったけれど、今回はにこやかに腕まくりして喋り始めたYassさん。
“自信の新ネタを仕入れてきたんだな”と期待していたら、ナント!K.C解散宣言!うっそぉ〜!
会場も半信半疑でリアクションに困ったような雰囲気。するとそこで、K.C再結成ライヴの告知が・・・!あとで思ったのですが、お昼のタモリの番組みたいに
(ウソでもいいから)残念そうに皆で「え〜〜〜っ!!」と言うべきだったなと。(ね、ご来場の皆さん?)(^^;
そんな感じで、このときの会場のリアクションは多分Yassさんの思惑通りではなかったと思うけど、
続くメンバー紹介は面白かった!‘ヒロシ’ネタでステージはYassさん一人舞台と化し、バラードが流れる中(BGMまで用意してくるところがまた流石!)、
うつむき加減で「ブライアンです・・」と、情けない声で話す姿に会場中が爆笑。中でも‘女性専用車両ネタ’が私には一番ツボでした。
そんなYassコーナーの盛り上がりで会場が完全にK.Cのペースのままスタートしたのが、
Great King Rat。 ここでもすぬさんのヴォーカルは曲にマッチしていてとてもカッコ良かったです。
だけど、一つ気になったのはすぬさんが持っていたタンバリン。この曲でのリズミカルなタンバリンは不可欠と思っている私には、
ところどころすぬさんが歌に気を取られてしまってる感がして少々残念に思いました。
次回はもっとタンバリンを叩いて歌もそれに合わせてリズミカルに歌ったらもっと良いかも〜頑張れ〜♪
それとギターのミスはあったけれど、コーラスがギターにしっかりマッチしていて全体的に大満足でした。
初期のQueenを代表する(と勝手に思っている)この曲は、K.Cが持つ魅力をたくさん感じさせてくれるだけに
今後K.Cの定番にして欲しいくらいです。
さて、ラストはLiar。ここで特筆すべきは、なんと言ってもベースのTOHRUさん!
これまでのライヴと同じように、縁の下の力持ち的存在で
相変わらず毎回しっかりとしたベースプレイで、“ミスった事なんてあるんですかぁ?”って聞きたいくらいなんですが。(^^;
目立たず控えめだったTOHRUさんが、最後の最後でドーンと表舞台に出てきてくれました!
60センチはあったと思うあのバカ高いドラム台の端に、突然!スッとかけ上ったTOHRUさん!
しかもベースが一番オイシイ場面で!・・・
あんな見せ場をもってくるなんて☆本家のジョンもビックリかも?
会場から、“おぉ〜!”という声があがっていた(と思う)けど、ホントにカッコよかったです〜。
引き際もクールだったし、これからは、TOHRUさんのパフォーマンスも見逃せません。
密かに期待しちゃいます!(*^^*)
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