第2部 1.WE WILL ROCK YOU(fast)
ここから先は「Live Killers」バージョンでの演奏。雷鳴と共に勢いよくステージに飛び出したすぬさん。
会場も一気に盛り上がる。しかし今回のような会場であれば、
逆にステージから客席に飛び出して歌うパフォーマンスも有りだったのでは?
また、「Live Killers」は馴染み深いバージョンではあるけど、私にはクイーン・コピバンの王道ナンバーみたいに感じられて、
今ひとつ面白味に欠ける感がある。マニアックなKCには、オープニングにJAILHOUSE ROCKをもってきて、
この曲につなげていっても良かったのではないだろうか。
3.DEATH ON TWO LEGS
この曲のMCには、ピーピーピーという電子音が入ってるが、それをYASSさんがギターの音で再現した。
続いて、最初の部分をらりさんがエレクトリック・パッドを叩いて電子音的連なりで雰囲気を出していた。
どちらも面白い演り方だが、明るい照明の下では、それらはまるで種明しをしているように感じた。
もしそれらのシーンで照明が落ちていたら、多分もっと効果的で面白く感じられたのではないだろうか。
そして「Live Killers」では次のKILLER QUEENへとメドレーになっているが、KCはこれを全編演奏した。
終盤ですぬさんのヴォーカルに、ややパワー不足を感じつつも、ラストのらりさんのコーラスで引き締まった感じがした。
5. '39
ここで、「Live Killers」と同じく、YASSさんがブライアンのMCをそっくり真似てメンバー紹介を始めた。
メンバーはその紹介どおりの衣装を着ていて、会場が湧いた。
YASSさんは自分で、"つぶあん、こしあん、ブライアン!"などと言って、観客の笑いをとっていたが、
アコギを弾き始めたら、一瞬にしてそれは感嘆の声に変わった。
それは、この曲の哀愁漂うメロディの魅力によるものが大きいとは思うけれど、
笑いで会場の雰囲気をリラックスさせた直後に、このナンバーをスタートさせたのはすごく良いタイミングだった。
それはKC独特の味わいがあって私は好きだ。また、らりさんの高音コーラスが相変わらず素晴らしくて、
この時はカメラ撮影を一時中断してしばらく聴き入った。
7.BRIGHTON ROCK
「Live Killers」バージョンで好きなシーンの一つが、この曲のフレディのMCだ。
フレディは「ブライトン ロッキュゥ〜〜」と、その最後の発音が特徴的で、それをすぬさんが再現してくれて嬉しかった。
そして「Live Killers」バージョンのこの曲というと、欠かせないのがロジャーのティンパニー・ソロだ。
KCは、すぬさんの巧みな図工技術により、画用紙に描かれたティンパニーを前面にして、
らりさんが、なんちゃってティンパニー・ソロを披露した。
それは目を細くして見れば、もしかしたらティンパニーを叩いているロジャーに見えるかも知れない!といった微妙な感じなのだが、
らりさんのそのパフォーマンスには黄色い声援が集中した。しかし黄色い声援は聞こえなかったものの、
その後のYASSさんのギター・ソロは素晴らしかった。小さなミスはあったかもしれないけれど、
後半になるに従って、そのギター・プレイには圧倒された。この時のYASSさんは目を細くして見なくてもブライアンと
錯覚してしまうほどだった。
encore: IT'S LATE
もしアンコールをやるとしたら、おそらく、この曲を演奏するのではないかなと思っていた。
そう予想したのは、今回の会場である「Crawdaddy Club」で演奏するには、とても相応しい曲だと感じていたからだ。
この曲は6分以上もあることから、下手すりゃプログレ向きだし(笑)、この曲構成からしても、
お店の雰囲気に似合っていると思う。それにラスト部分はかなり盛り上がる。
アンコールにはもってこいのナンバーだろう。
その予想どおり、静かに始まるYASSさんのギターの音色に酔いしれ、
らりさんとYASSさんの素晴らしいコーラスに徐々に盛り上がっていき、最後は思わず拳を突き上げるほどの盛り上がり様。
会場から大きな拍手が沸き上がった。
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2.LET ME ENTERTAIN YOU
「フィールグッ〜!アユレディロック! アユレディロール...」お決まりのセリフをすぬさんが叫ぶ。
続いてYASSさんのギターが唸る。この曲のこの部分は何度聞いてもゾクゾクして心がはやる。
この曲は途中、歌詞がよく聞き取れない上に、本家フレディは、その部分をまるで吐きかけるように
喋る感じで歌うのだが、それって、かなり難しいことだろうなと思う。
しかしそれでも、すぬさんのヴォーカルは最後までスピーディな展開で良かったと思う。
4.DREAMER'S BALL
YASSさんがレスペからアコースティック・ギターに持ち替えた。そして、すぬさんとYASSさんが椅子に腰掛ける。
アコギの音色が良いムードで響いてきた。本家のイントロで最初に聞こえてくる“チキチキチキチ”ってのが無かったが、
ドラムロールはしっかり聞こえてきた。(出番が少々フライング気味に感じたけど)、そして一番楽しかったのは、
カズーを使用せずにYASSさんとらりさんが口でそれを再現した間奏部分だ。
この二人は漫才コンビみたいに息が合っていて、演奏での完コピはまだ聞いたことないが、
こういうところは絶対外さない二人だ。雰囲気も充分感じられて素晴らしかった。
6.SPREAD YOUR WINGS
初期のナンバーとして、LIARがKCの18番なら、
中期のナンバーとしては、この曲がそれに当てはまるのではないだろうか。演奏も安定していて、
観客が両腕を左右に振ってくれて温かな雰囲気に満ち溢れていたからか、ステージ上のKCが妙に慣れた感じがした。
ちなみに、この曲に入る前に、すぬさんがらりさんの衣装のネタばらしを話し始めた。
トラ柄のパンツはヤフオクで500円でゲットしたそうで、しかし女性用だったため、少々寸足らずで、その丈を長くするために
お腹の部分の生地を切り取って代用したとか。これにはお客さんも興味津々の様子だった。
8.TIE YOUR MOTHER DOWN
“ラストの曲です”とYASSさんが紹介すると、客席から(お約束の?!)“え〜〜!”の嵐。
「Live Killers」バージョンでラストを飾るとしたら、通常なら、WE ARE THE CHAMPIONS になるけれど、
それはKCでは考えられない。というか、それは私も考えたくない(^^;、かと言って、SHEER HEART ATTACK は
KCはまだ一度も演奏したことがないし、最後に盛り上げるナンバーで言えば、やはりこの曲になるのかな。
それにしても、スタンディングで盛り上がろうにも、客席が狭くて超満員だったこともあり、
立てなかった人は多かったのではないだろうか。
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