K.C.Rhye Live At Bottom Line 2009.07.19

あとがき
ファン同士でよく、「クイーンの誰のファン?」という質問で盛り上がる事がありますが、 私はロジャーは大好きだけど、でもそれで長年クイーンを聴いているのかというと決してそうではないし、 正直その手の質問には答え方を選ぶ事が多い。それは、自分が「クイーンのファンだから」です。 それを的確に表現しているのが(手前味噌で恐縮ですが)、以前K&Kのページで書いた内容です。 (抜粋して記載)

「クイーンはクイーン」という言葉の意味が、「ストーンズはストーンズ」という言葉の意味とは微妙に違うことが分かる。 それは「クイーン」という言葉を口にしたとき、そこに描かれるのが、明らかにメンバー個人の姿ではなく、必ずこの四人の姿だからである。 メンバーの誰かがクイーンをクイーンたらしめているのでは決してないのである。
つまり「クイーンという名のジャンル」とは「四人の個性のぶつかり合い」に他ならないのだ。 もしぶつからなかったら、クイーンはフレディというジャンルに納まったり、ブライアンというジャンルに納まっていたかもしれない。 しかし、そうはならなかった。
メンバー個々よりも、常に大きい存在であり続けたのがクイーンだった。


この内容を前提として、
KCの場合、誰か一人だけが特に人気があるというコピバンでもなく、ステージで誰か一人だけに注目が集まるというコピバンでもない。
今回ボトムラインという大きなステージだったからこそ見えてきた事ですが、この時の観客も、KCのメンバーの誰か一人だけに注目して 観ていたとは思えません。おそらく、KCの4人全員の姿をクイーンの4人全員の姿と合わせるようにバンド全体から伝わってくる存在の方を 強く感じていたのではないかと。
今回自分が撮影したライヴ写真で、ステージ全体を写した4人の写真が多いのはそれらを伝えたかったからです。
でも、ハッキリ言いますが、上手い歌と演奏を期待される人には、KCは決してお薦めできません。(キッパリ) しかし私のようなクイーンファンには、その年代、その当時と同じステージ衣装を、必ずメンバー全員が揃えてくる事、 そしてその選曲・演出などからも、メンバー全員の個性がそれぞれに伝わってくるし、 それでいて、4人が一体となったステージを見せてくれる。
そこが、「クイーンのファンだからこそ楽しめるライヴ」であり、唯一、胸を張って言える事でもあります。

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