昨年、1月の終わり頃、インターネットで、“ザ・ポリス、再結成ツアーを発表!来日の可能性も”という ニュースを見てから、即座にチケットガイドのHPで、“ザ・ポリス”をお気に入りに設定した。その後に届く情報メールを待ちに待ち、2008年2月13日と14日のチケットをゲットして東京ドーム公演を観に行きました♪


っと、そのライヴレポの前に、
今回、私がポリスのライヴを観に行きたいと思ったのは、昔からの熱烈なファンだから、というワケでは 決してありません。ポリスに対して詳しい知識もないし、当時、高校生だった私はリアルタイムで「ロクサーヌ」を聴いて、 一目惚れならぬ、一聴惚れをして以来、学校で友達からポリスのレコードを借りて楽しんでいたという程度でした。 でも、1980年の秋に発売されたサード・アルバム、『ゼニヤッタ モンダッタ』のレコードは買いました。 なぜなら、その時にポリスの来日ツアーが迫っていたからです。
まずはその27年前のポリス来日公演から・・・・。

1981年1月31日、ポリス福岡九電体育館公演!
ポリスの初来日ツアーは東京、関西どまりだったけど、翌1981年の来日ツアーは福岡まで来てくれた♪ 会場は私の出身地、薬院(やくいん)にある九電記念体育館。この時のチケットはS席3000円で、後方の席だった。 でも一番後ろの席であってもステージは肉眼でしっかり見える。
そんな小さな会場だけど、この時の盛り上がりは凄かった!今も強く印象に残っている。
アンコールが確か「キャント・スタンド・ルージング・ユー」で始まって、締めくくりは忘れもしない「ソー・ロンリー」だった。 「キャント・スタンド・ルージング・ユー」は特にリズムが早くて、ステージではスティングとアンディが競うように、これでもか!ってくらい 交互にジャンプしていて、それに負けじと、観客全員が揉みくちゃになりながら、ジャンプ!ジャンプ!ジャンピング! スティングはレコードと同じようにハイトーン・ヴォイスでシャウトしまくる。それによって私のフラストレーションも抜ける、抜ける! リズムが転調してスティングが吐き出すように吠える。それに対して皆も絶叫に近いレスポンス!そうかと思えば、 スチュアートがまた凄く早いリズムを叩き出す。そんな状態で誰が座ってなんか観ていられようか!私がパイプ椅子の上に立ち上がって ジャンプしていたのも無理はないというものだ。(笑)

オープニングではスティングがコントラバスを持ってステージ右端に登場したのも目に焼きついているが、 とにかく、この時の異様なまでの盛り上がりは忘れられない。
小さな会場で、ポリスも観客も、若さと勢いがあったからこそ体感できたのかも知れないけど、体力を使い果たして魂まで持っていかれたような 全身スッカラカンの状態が逆に、私には最高に満たされた感じだった!
これが、私が体験したポリスの初めてのライヴであり、次もまた絶対観に行きたい!と思ったライヴでした。
しかし、それがまさか27年後に観られるとは思いもしなかった・・・。



2008年2月13日、ポリス東京ドーム公演!
この日のチケットはS席なのに1階席だった。でもまぁ、ステージをほぼ中央に見られる席だからヨシとした。
少しして、前座の【フィクション・プレイン】が登場してきた。ポリスと同じ3人編成のバンドだった。
前座だからかステージ照明が超シンプルだし、設置してあるスクリーンにも映らなかったから、顔が全然わからなかったけど プレイしていた曲に特別興味を抱くことはなかった。
それより、“なんで、このバンドがポリスの前座に選ばれたんだろう?”と思った。
後日、バンドの一人がスティングの息子だと判り、その疑問は消えたけど、 でも息子のバンドを前座にするってのは、どおよ?(^^;、スティングも親バカだなと思った。(爆)

さて、前座が終わると空席が急に埋まっていった。
私の両隣には、会社帰りと思われる40代と50代のスーツ姿のサラリーマン。前の席には、これまたスーツ姿なんだけど、 まだまだ新人ですって感じの若いお兄ちゃん二人組。他にはカップルもいたけど比率にしたら男性が多かったように感じた。 そして、再結成バンドのライヴとなると、やはり観客の年齢層の幅が広くなる。 思わず、この時の最高齢と最低年齢の差は一体どのくらいなんだろうかと知りたくなった。

会場が再び暗くなって、いよいよポリス登場!
同時に立ち上がる。曲は「孤独のメッセージ」。しかしこの時まだスクリーンには映し出されなかった。 1階席からはメンバーが3センチほどにしか見えないのに。しかも照明がとてもシンプルだ。 でも、2曲目からその照明デザインはガラリと変わった。同時にやっとスクリーンに映し出された。
スクリーンにスティングがアップになった時、彼のベースに目が留まった。ボディがボロボロに剥げてる! でも、歳をとっても毎日鍛え上げてるぜ!と言わんばかりの筋肉隆々のスティングの身体と同じで、ボロボロだけど 円熟味を増して一段と輝いて見えた。なんとなく、スティングらしいなと思ったけど。
それにしても、スチュアートとアンディは昔とちっとも印象が変わっていなかった。
眼鏡をかけていたり、シワが目立っていたけど、アンディの年齢で(今年65歳!)あれだけプレイできるのは、 驚愕に値するし、メンバー最年少と言えど、今年で56歳になるスチュアートが叩き出すリズムは相当体力を消耗するだろうなと思うだけに超人的だ。 しかもテクニックは健在で素晴しい。
それに、重厚なサウンドに加え、ステージの照明も凄いっ!! それはアリーナ席よりも、1階席と2階席からの方が全体的に見られた分、堪能できたのではないだろうか? シーン別に目まぐるしく変化する照明デザインは絶妙であり、時々あまりの鮮やかさに見惚れた。

しかしそれとは別に、私は隣の人に何度かぶつかりながらも、27年前と同じようにリズムに合わせて踊りまくっていたけれど、 少しずつ私の中に欲求不満が溜まっていくのを感じていた。
ドームの1階席だから仕方ないのかもしれないけど、音がワンテンポ遅れて届くのも気になっていたし、 特に「ホール・イン・マイ・ライフ」では、スティングのコールに対する観客のレスポンスが微妙にズレていた。 そしてスティングのあのハイトーンヴォイスが聞けないのと、ほとんどの曲に新たなアレンジが加えられていて、最初、 何の曲だっけ?と考えること数回。それらの所為なのか、私の欲求不満は抜けそうで抜けない!
また、「キャント・スタンド・ルージング・ユー」でも、「ロクサーヌ」でも、さらには大好きな「ソー・ロンリー」でもそれは同じで、 スティングは肺活量まで鍛えているのか、凄い声量を聞かせてくれたけど、私はその長く伸ばすヴォイスよりも、 乾いたハイトーンシャウトの方が抜ける!
1回目のアンコールのラストは、「見つめていたい」で、これはさすがに会場が一斉に沸いたが、 2回目のアンコールでライヴを締めくくったのは、テンポを遅くした「ネクスト・トュ・ユー」だった。


2008年2月14日、ポリス東京ドーム公演!
この日は少し早目にドームに向かってプログラムとTシャツを購入した。売り場は、そんなに混んではいなかった。
そしてこの日は前座バンドの時間帯を近くのレストランで夕食タイムにした。 腹ごしらえして向かったのは、アリーナ席。
そう、この日のチケットはアリーナ席なのだ! しかも前寄りの中央付近でステージのど真ん中の位置だった♪それに中央通路脇の席なので踊りまくるのには最適な場所だ。

昨日よく見えなかったステージ装置をじっくり眺める。
ふと、ステージからアリーナ最前列の席まで、かなり距離をとってあるのが気になった。 その理由は、これだけの照明装置だからというのもあるだろうけど、もう一つ、ライヴが始まってすぐ、 床から足元にかけて地響きのように低音がズンズンと伝わってきた。 これはステージ下に、サヴ・ウーファーがびっしりと並べられていた為だとわかった。 それ以外にも、圧倒されるほどの舞台装置だった。27年前のそれとは比べ物にならない。 しかし27年前も今現在も同じなのは、ステージ上での3人の存在感だ。

さて、この日のセットリストは前日と全く同じだった。と言っても私には充分満足できるセットリストだった。 ただ、セットリストに不満はなかったけど、ほとんどの曲に対して新たなアレンジが加えてあった事で、 戸惑いを感じたのが、私の正直な感想だ。
だけど勘違いしないで欲しいのは、それでライヴを楽しめなかったかと言うと、そうではない。

実はライヴ中、ずっと踊りながらジャンプしていた私の脚は何度も、つった!もぅ限界寸前だった。
27年前の若い自分ではないという事を身を持って思い知らされたのだが、椅子に座ろうとは思わなかった。 なぜって、今のポリスを一瞬たりとも見逃したくなかったから。 そしてポリスは、27年という年月で単に 「歳をとった」のではなく、「進化した」ことを証明していたから。今回、スチュアートが 「アラウンド・ユア・フィンガー」で魅せてくれた素晴しいパーカッションが、それを代表していたと思う。
また、ラストを締めくくった「ネクスト・トュ・ユー」は、原曲よりテンポを遅くしていたので 前日のライヴでは深く考えられなかったけど、この日、この曲がファースト・アルバムの1曲目である事に気付いて、 ポリスの曲は古いままで終わらないというメッセージなのかなと思った。

そんな27年ぶりのライヴを観終わって、ポリスを語るとき「懐かしさだけを求めるのは寂しすぎる!」そう思った私は、 少なくとも進化したポリスを楽しんだ、ってことに、なるでしょ?^^;
・・・まぁ、ライヴ翌日にポリスのアルバムを聴きまくって、抜いたことは白状しておきますが。(笑)