出演  K.C.Rhye( QUEEN )
     未確認非行男体( UFO Michael Schenker )
     ライダーKISS( KISS )

「THE 白黒ショウ」というライヴ・タイトルを初めて見たとき
“とうとう、すぬさんがタイツ姿で登場するのか?”と思った。
クイーンファンにとって「白黒」と言えばフレディのタイツ姿を象徴するセリフだからだ
しかしそれにしては、「THE」と「ショウ」が、どうも似つかわしくない。

それに「未確認非行男体」と「ライダーKISS」との共通点も見出せない。私は意味がわからないまま、ライヴ当日を迎えた。





開場前、リハーサルにて

今回もライヴ前にクイーン仲間とお茶会を楽しむ予定だったが、 秋葉原駅構内で迷子になってしまい、大幅に遅刻!ライヴ会場である「dress TOKYO」にも友達に助けられながらなんとか到着した。
息を整えながら会場に入っていくと、らりさんが私より汗だくて機材を運んでいた。 時間が押しているらしく、K.Cのリハはこれからだという。早速、リハの様子をカメラに収める。
Yassさんがアコギのサウンドチェックを始める。しかし聞こえてきたのは、ツェッペリンのナンバーだ。思わず笑みがこぼれる。 Yassさん、余裕?でももっと余裕顔なのが、ベースのTOHRUさん。観客席からステージをじっと眺めたりしている。 そんな二人とは対照的なのが、ドラムのらりさんだ。汗だくで何度も入念にドラムの音を確かめている。 今回いつもと違う雰囲気を感じたのは、紅一点、ヴォーカルのすぬさん!妙に落着いた感じを受ける。
そんな4人に遠くから温かい視線を向けている人に気がついた。「ライダーKISS」と「未確認非行男体」のメンバーさんたち。 私はそれを見て、瞬間的に、“男同士のつながり”みたいなものを感じた。それにしても今回の会場、「dress TOKYO」はステージがとても狭い! おまけに客席前方にデカイ柱があり、それがすごくジャマに感じていた。写真撮影に不安がよぎる・・・。





K.C.Rhye ライヴ開演!

真っ暗な会場に「フラッシュのテーマ」が流れる。 「白黒タイツ姿」とは年代が違うSEじゃないかと思いつつも、80年代初頭のクイーン来日ライヴを思い出す・・・
っと、次の瞬間!眩しい照明の中から4人が登場してきた。そして聞こえてきたのは、「The Hero」、 続いて、「Put out The Fire」・・・(どこが白黒なんだよ!)
今回のライヴタイトルの意味が益々わからなくなってきたが、リハから妙に落ち着き感があったすぬさんには勢いがある! それに、予想していた以上に、「dress TOKYO」の照明も凄くて、ステージに迫力を感じる。
Life Is Real」、すぬさんの声質に合ってるなと感じる。
続いて、すぬさんのMC。今回のライヴタイトルについて話し始めた。
「白と黒には裏の意味があって、ググッと見たらわかると思います」と。(ぜんぜんわかんないんですけどぉ〜?) しかし次の、「今回のタイトルは出演バンドの男たちが盛り上がって決めた」という言葉から、なんとなくエッチ系の意味かなと思った。 男連中が盛り上がる話といったら、それしかないだろう。
それにしても、登場してきた時に会場の視線をイッキに集めたであろうTOHRUさんの衣装は、パーフェクトJohnだ!
Yassさんがアコギに持ち変えて、イスに座る。
アコギナンバーは「Las Palabras de Amor」、革ジャンを脱いだTOHRUさんのベースの音がとても心地良く耳に響いてくる。 ドラムのらりさんはオーバーアクション気味だがコーラスは丁寧で綺麗だ。続いて、Yassさんのヴォーカルで「Leaving Home Ain't Easy」 ギターも上手けりゃ歌も上手いときたもんだ♪
しかしここで演奏とは別に私的に感じた事が3つある。 一つは、この時のYassさんのイスの高さ。Yassさんはブライアンと同じくらい背が高いから、低い椅子にどっかりと座るより、高椅子の方がサマになるし ブライアンぽいと思う。
それから、ドラムの後方の上に設置してあるスクリーンは位置が悪い。 なんであんなところに設置してあるのか理解不能だった。
そして最後が一番重要!それは今回のYassさんのカツラ! カーリーヘアなら何でもブライアンと思ったら大間違いだぞ。 これは私の拘りだけど、「カーラーのかかり具合」、「長さ」、「密度」、この3つが揃った上に、被る人の体型にもピッタリしてないとブライアンに見えないのだ。 それまでYassさんのカーリーは3つの条件が揃ってて体型にもピッタリだったのに、今回、短く切ってやがった!!!!
地毛ならその内伸びるが、カツラは伸びないんだぞ〜(大泣)

さて、Yassさんが再びレスペに持ちかえて、「Yassコーナー」。
でも、最もウケたと思われるネタは、TOHRUさんに向けた、「頭から爪先まで、DJ OZMA!」という一言だけ。 期待しすぎるのかもしれないけど・・・・がんばれ!Yassっさ〜ん!!歌って喋れる漫才師!(違っ)

Brighton Rock 〜guitar solo 〜Vultan's Theme 〜Battle Theme 〜Son and Daughter」 これは凄い!5つ星をあげたいくらい最高に良かった!前言撤回します、やはりYassさんは最高のギタリストです! そしてこれこそ、K.Cらしいというか、K.Cのライヴならではの曲の組み合わせだと思う。 それからリストには無いけれど、ギターソロの間に、らりさんがドラムセットから離れて、スティックからマレットに持ち替えた。
・・何が始まるのかと思ったら、 「なんちゃってティンパニー・ソロ」!!
ティンパニーの絵が描かれた紙を横にして、 エレクトリック・パッドを叩くらりさん。動作も完璧にロジャーをコピーしていた。
また、Brighton Rock〜guitar soloでの、一人三重奏は流石Yassさん! カーリーヘアを短く切っても、このディレイ部分はブライアンそ〜っくりだ。カメラのシャッターを押す手も止まるほど、思わず聞き惚れる。
締めくくりの「Son and Daughter」まで、これほど上手くまとめるところも、流石はK.Cだ!! こういうところが、私がこのバンドに興味が尽きないところでもある。
My Fairy King」冒頭での、らりさんの超高音コーラスが冴え渡る!後半、特に最後あたりではドラムとレスペの絡みよりも、 ピアノとレスペの絡みの方にもっとインパクトが欲しいと感じたが、こういうナンバーを聞けるのは、初期クイーンファンとしては、やはりとても嬉しい。
また、次の定番曲「Liar」に入るタイミングは絶妙且つ、抜群だった! 冒頭のドラムのリズムがちょっと危うくなったものの、K.Cといえば「Liar」、「Liar」といえばK.C、と感じるくらい素晴らしい。 すぬさんの初期のフレディ衣装もカッコ良かった。たとえ他3人の衣装と時代的にアンバランスであっても・・・。
ステージが一旦暗くなりアンコールの手拍子が起こる。 4人がすぐにステージに登場してきた。 そしてゲストプレーヤーが紹介される。「アメリカから来てくれました、ミスター、スラッシュ!」と。 (今回のライヴはスタートから年代が逆流しているが、ここにきて追悼ライヴに飛ぶのかよ!まぁいいけどね) しかしゲストギターの音が中々出なくてステージはブランク状態・・・・・・・。 これは勿体なかった!せっかく盛り上がった気分も一気にトーンダウン。 ハラハラしていたらやっとスタンバイOKとなり、「Tie Your Mother down」 このナンバーが持つ"盛り上がり"に助けられた感じ。最後は皆がノッてくれて、めでたし。めでたし。





あ!「THE白黒ショウ」の意味が分からないままだった!

K.C.Rhye/未確認非行男体/ライダーKISSの PHOTO REPORT へ続く!




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