■クラブチッタ川崎、バックステージにて
![](../white_images/space.gif)
ライヴ当日、TOHRUさんとらりさんと川崎駅で待ち合わせして、午後1時に会場である「クラブチッタ川崎」に到着。
バックステージに入ってすぐ、フレディ江藤さんが笑顔で挨拶してくださった。・・私の中で緊張がグンと高まる。
先に到着していたYASSさんとすぬさんは機材や手作りのBOXアンプ&銅鑼も運び込んでいて準備で忙しそうだった。
![](../white_images/space.gif)
ふと、奥の方を見ると、頭にタオルを巻いた職人さんみたいな人が、なにやら組み立てている。
近づくとそれが、うまかQさんのステージには欠かせない、"なんちゃってグランドピアノ"であり、
初期のフレディをやっても後期のフレディをやっても存分に楽しませてくれる、フレディ金子(フレ金)さんだとわかった。
久しぶりに会えて嬉しかったし、フレ金さんって、いつ見てもカワイイ〜♪大好き!
■VIP待遇?
![](../white_images/space.gif)
KCのこれまでのライヴの会場は、楽屋があっても、出演者みんな一緒に♪というのが通常だった。
しかし今回は違った。
フレディ江藤さんに案内されて進むと、その通路には、壁側にテーブルがあり、
そこにはいつでもホットコーヒーが飲めるコーヒーメーカーが置かれていた。
そして、楽屋がバンド別に準備されていた!
・・・こんなVIP待遇、最初で最後かも?と思い(^^;、入口をカメラに収めた。
![](../white_images/space.gif)
ちなみに、“KCRhye様”と書かれたそれには、“ドット”が書かれていなかった。
それを見て、ふと、チケットぴあのweb上で、“K.C.Rhye”を、“ケーシー・リス”と誤表記されていた事を思い出した。と、同時に、
なんとなく、セカンドアルバムの“Fairy Feller”を、“フェリー・フェラー”にしたのと似てる?とか思ったりした。
■クイーン祭り
![](../white_images/space.gif)
出演者全員のミーティング後に、ステージ全体を見渡して撮影箇所をチェックした。
ステージの広さにも天井の高さにも驚かされたが、フロアーの天井にはミラーボールがあり、
その周りに、チッタのシンボルマークかな?六芒星型に組まれた照明があって、しばし見惚れた。
でも見惚れたのは、それだけではなかった。
ステージにはズラリとレスペが並べられていて、そして、その横には、4台ものVOXアンプが鎮座していた!
これだけのVOXアンプが並べられたのも、うち2台はKzギターで有名な伊集院さんのご厚意によるもので、
今回のクイーン・カーニバルのステージに、しっかりと迫力とクイーンらしさが添えられていた。
あ、もちろん!KCのステージではそこにBOXアンプが上乗せされて、益々クイーンのステージっぽくなるけどネ。
ちなみに、BOXアンプはYASSさんの緻密な製法により、本物のVOXアンプが何台並べられても対応できる作りになっているらしい。(^^;
■トラブル発生!
![](../white_images/space.gif)
KCのリハが始まった。
この時、私は客席で、らりさんに頼まれていたレコーダーの録音レベルの調節をしていた。
しばらくして、ふと、ステージに目をやると、なにやらYASSさんのまわりに人が集まっていた。嫌な予感・・・。
なにかトラブルが発生したことは、すぐに判った。でも私が近寄っても邪魔になるだけだし、
なにより、その時の空気が動揺につながりそうな気がして、敢えて、無関心を装った。
しかし、リハが終わった後、
YASSさんがアンプを台車に乗せて、楽屋に持ち運んできた。
なにやらエフェクターを分解して「なんだ?なにが悪いんだ?」と、原因を探るYASSさん。
私はすぐ隣で、それを見ていた。
少ししてから、「これか!」と探り当てたその手の先を見ると、フェイザーの配線の一本がプッツリと断線していた・・・
![](../white_images/space.gif)
それを目の当たりにした時、何故かものすごいドキドキして、何も言葉が出てこないほどショックを受けた。
部外者の私がこれだけショックを受けたくらいだから、YASSさんのショックは相当なものだったと思う。
しかしYASSさんは、断線している線をそのまま戻して、無念さを断ち切るようにきっぱりと言った。
「仕方ない!直球勝負しかないね」と。 それも、笑顔を浮かべて・・・。
その笑顔を見て、YASSさんって強いな〜と思った。同時に、自分は、動揺を隠すのに必死だった。
だからだと思う・・・・本番直前、4人がステージにスタンバイしているとき、
TOHRUさんのメークを少し手直しして、すぬさんとらりさんの顔は普通に見られたものの、
YASSさんだけは、顔を向けただけでも自分のこの動揺を見抜かれるんじゃないかと感じてスルーしてしまった。
だって、いつもYASSさんの足元に置いてあるはずのエフェクターの姿が無かったんだも〜ん!
(・・・って、YASSさん、ホントごめんね、気弱なヤツで・・--;)
![](../white_images/space.gif)
会場に移動して、客席の端っこでスタンバイしていたら、お客さんからK.C.Rhyeコールが起こった。
それを有難いと思うと同時に、自分のこの動揺がいつまでも消えない事に、ちょっと自己嫌悪になっていた。
![](../white_images/space.gif)
|