そもそも私が、「NOT FOR SALE」というバンドを知ったのは、 クイーンのトリビュート・ライヴ・バンド「FLASH!」のドラマーであるソルジャーさんの、「実は俺、オリジナル・バンドもやってるんだ」という一言だった。
それを聞いたとき、私はオリジナル・バンドに対してあまり良い経験がなかったので、少し不安に思った。と言っても、決して邦楽ロックが 苦手というワケではない。単に、ヴォーカルが自分の好みでないと、どんなに素晴らしいと賞賛されるバンドであっても、 どうにも受けつけられないのだ。逆に自分好みであれば、とことん聴きこんでしまう性質である。
一つ良い例がある。
私は「Backman-Turner Overdrive」というバンドが大好きだ。略してBTO。
知る人ぞ知る、70年代初期のハード・ロックを代表するカナダのバンドだが、ビジュアルは当時からメンバー全員がメタボリック・シンドロームであり、 立派な、おじさんバンドでした。しかし、ランディの高音ヴォーカルは私にピッタリと波長が合い、30年以上経った今でも愛聴している。

さて、話を戻そう。
「NOT FOR SALE」、略してNFS。オリジナル・バンドに不安はあれど、ソルジャーさんのドラムプレイには興味があったので、 その年の夏に初めてNFSのライヴを見せてもらった。すると・・・!!
Mick遠藤さんは、お世辞にも「きゃあ〜カッコ良い〜☆」とか「きゃあ〜ハンサム☆」とは決して言えなかった(すみません。^^;) しかし、彼のヴォーカルにはあの「BTO」を最初に聴いた時と同じ感動があった。すごく良い声をしている! それまでの私の不安は見事に吹き飛んだ。
すっかり気に入ってしまった私は、そのライヴの帰りに、NFSオリジナルCDまで買った。

収録曲: 1.河は流れている / 2.リアリスト / 3.夜の海 / 4.君は何も見ていない / 5. BYE BYE / 6. JUNGLE(Live) / 7. R&Rした夜に(Live) / 8. Woman,Baby, Woman の全8曲。
特に好きなのは「夜の海」と「君は何も見ていない」。そして「JUNGLE」。 この「JUNGLE」はライヴバージョンになっていて、Mick遠藤さんの、“やるよぉ〜!”という声で曲がスタートする。 この"やるよぉ〜!"ってのは文章では中々雰囲気を表現できないが、一瞬にしてテンションを上げてくれる感じで、私は凄く好きだ♪

その後しばらくして、ソルジャーさんから、「NOT FOR SALE 11周年ライヴ」の連絡が入った。
わくわく♪しながら11月12日のライヴを待つこととなった。